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武蔵野湧水研究室

公開日: : 最終更新日:2014/10/08 各隊の活動記録, カブ隊研究室 , , ,

武蔵野台地の湧水調査

平成12年から14年にかけて武蔵野の水系・湧水を訪ねたハイキングを行ってきました。 それだけで終わるのも もったいない と思い武蔵野湧水研究室にてレポートを作成しました。 カブスカウトには難しいかも知れないけれど、チョットために成ることも有るよ。

武蔵野台地のなりたち。

武蔵野台地は富士山系の火山灰が堆積した台地です。(関東ローム層) 関東ローム層は、富士山の火山灰が5~3万年前つもった武蔵野ローム層と3~1万年前つもった立川ローム層でできています。 そのため大昔は、植物としては雑草などしか生えていなかった。人による開墾により人工的な自然が作られました。 カヤ(屋根の葺き替えよう)ナラ・クヌギ(土が痩せていため落葉広葉樹からの腐葉土が欠かせなかった。また、囲炉裏の燃料に使われた)ケヤキ・マツ・スギ(建材用) 農家にとって必要な植物の栽培・植林が行われた結果、現在の武蔵野の自然となりました。

武蔵野台地は、荒川と多摩川に挟まれています。

多摩川は笠取山を源流とした河です。以前、夏キャンプで最初の一滴を見に行きました。(荒川・富士川・多摩川の分水嶺があります。) 荒川は甲武信岳が源流です。(川越から江戸へ舟で物資を運ぶ水の街道となっていました。)

武蔵野台地を流れる川は、荒川水系と多摩川水系に分かれている。

荒川水系:落合川・黒目川・石神井川
多摩川水系:仙川・野川
上水:玉川上水・神田上水
用水:野火止用水

荒川水系と多摩川水系は仙川の源流(サレジオ学園)と石神井川源流(小金井カントリー)わずか1kmほどの距離で分かれています。 その分水線を見つけ出し、玉川上水はわずか1年程で作られました。 玉川上水は、徳川家康が都を江戸へ遷都し人口が増えました。(江戸は人口の点では、当時世界的な大都市だった。)そして神田川を改良、神田上水を作りました。それでも水に不足し、幕府の命により玉川兄弟が玉川上水を作りました。 野火止用水は、慢性的な水不足に悩む農民の意見書により、幕府が玉川上水より農業用水用に分水を許可しました。(東大和から野火止まで、完成に3年を要しました。)

荒川水系の湧水郡

黒目川源流:東久留米湧水群(南沢緑地・竹林公園落合川から黒目川へ)(武蔵野丘陵)
石神井川:嘉悦短期大学から川は消えているが源流は小金井カントリー内に在る。

縄文時代には鈴木町の窪が源流で、現在の鈴木小学校の周りに集落が出来ていた(鈴木遺跡)。数多くの池(富士見池・三宝池・石神井池・善福寺池)を作っています(武蔵野丘陵)。

多摩川水系の湧水郡

仙川:新小金井街道、学芸大学東で消えていますが、地下を通りサレジオ学園から出ている地下水が源流となっています。 仙川は、多摩川に近いところで野川に合流して、多摩川へ注ぎ込む(武蔵野丘陵)。 野川:恋ヶ窪を源流としているが、現在は、国分寺の日立中央研究所内の湧水群が源流です。 この湧水は、お鷹の道・真姿の池湧水群、殿ヶ谷戸庭園、貫井神社、滄浪泉園などの湧水を伏流として野川へ注ぎ込みます(国分寺崖線)。

神田上水:井の頭公園の湧水を源流としています。
玉川上水:多摩川 羽村の堰より取水→福生→立川砂川→東大和→小平五日市街道沿い→小金井→武蔵境→三鷹駅→明大前→代田橋→笹塚→幡ヶ谷→新宿御苑→四谷大木戸→四谷見附→麹町→江戸堀と43kmを掘り起こして造られました

多摩湖:多摩川から水を引き北多摩の飲料水用として作られた人口湖です。トロッコ道がサイクリングロードとなっています。H14年カブラリーの開催地です。 多摩湖から東村山浄水場、武蔵境浄水場がグリーンロードとしてサイクリングロードとなっていますが、地下を水路が通っています。

豆知識

柳窪 :東久留米
山王窪:小平警察北
天神窪:昭和病院裏
平安窪:学園東町 福祉会館東
恋ヶ窪:国分寺
だいだらぼっち が富士山へ行くときの足跡であると伝承されています。昔は窪は湧水があり集落ができましたが、現在干上がってしまいました

湧水:奥多摩湖や多摩湖狭山湖から地中へ浸透した水が数10年の間の時間をかけて関東ローム層の下の岩盤上を通り涯線や窪などから湧き出ます。

その他の湧水

国立 青柳段丘 ママ下湧水・中村研一記念美術館庭園内・深大寺内・善福寺池・井草八幡宮 遅乃井・福生 熊川神社内 石川家内・東村山 廻田湧水

武蔵野は人工の自然

カヤは屋根の葺き替えに使われ、ナラ・クヌギなどは囲炉裏で火を焚くのに使われました。 絶えず囲炉裏で火を焚く事によって、囲炉裏の熱でカヤ葺屋を乾かし、また煤はカヤに染み込んで雨の湿気をはじきます。 武蔵野台地は富士山系の火山灰で覆われているため、水は吸い込まれ常に水が不足し、土も薄く水田には不向きでした。 また、将軍家・御三家の鷹狩場でもあったため、政治的にも田んぼを造る事は出来ませんでした。 畑はナラ・クヌギの落ち葉を集め土の代用として、麦・サツマイモ・野菜類の栽培で、その他には養蚕と、ナラ・クヌギを使ったしいたけ作りでした ケヤキ・マツ・スギ・エノキなどは100年後150年後に建築用に使われました。> つまり、現在の武蔵野の自然は人が長い年月、生活に必要とした植物による人工の自然です。

 

小平三団カブ隊
2002年11月23日発行
小平三団カブ隊調査室・中原 昌則

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